こんばんは。「赤い懐鏡の後編」をアップしました。
斎藤さんが意識を失くしたところからの続きです。
今回は総司くんも出てきます。
全回に引き続き、オリキャラがちょこちょこと登場しますが、舞台はあくまでも診療所が中心です。
以下本編のネタばれになります。
よろしければ、本編読み終わったあとにお読みください。
思案橋事件は、実際史実の斎藤さんがどれぐらい関わったのか私は知りません。
【満木清繁】は事件前日に実際に「伊賀守兼道」を神田の質屋から受け出して、警察に怪しまれたところを、いきなり斬り付けたことが、この武装蜂起計画が未遂に終わった、失策の始まりでした。
刀を受け出して露見したというエピソードが非常に面白く、斎藤さんならさぞ奮闘されるだろうと、どんどん話が膨らみました。
伊賀守兼通を「五代金道」にねつ造設定しています。
史実の話ですが、満木が受け出した「兼道」はそれでも二十両(現代の価値だと70万から80万円)払ったということで、その受け出す資金も首謀者の「永岡久茂」さんが出していたらしく。そういった資金元も、永岡さんは萩の乱の首謀者から得ていたとか。ですが、西南の乱に比べると、この未遂事件は無茶苦茶な計画で、なにも確かな物がないまま、永岡さんは暴走して、簡単に捕らえられ失敗しました。この人は優秀な会津人(それも凄い知識人で、政府からも官職へのヘッドハンティングがあったぐらい)でした。志が高いが故、世の中を変えようと活動した結果、獄中で刀傷が元で亡くなります。
なまじ思想に走ると、命が危うくなりますね。
明治一桁はまだ、国の中も荒れていて大変。
斎藤さんもそんな世の中の荒波の影響を思い切り受けていきます。逞しく生きていく斎千夫婦の姿、もう少し書き進めますね。
お付き合いいただければ幸甚です。
ログを読んで下さってどうも有難うございます。
皆さん、よい連休をお過ごしください!!
ちよろず