ブログ【書を捨てよ町へ出よう】

ブログ【書を捨てよ町へ出よう】

こんにちは。お彼岸を過ぎても寒いなあと思っていたら急に温かくなりました。桜も咲き始めそうな陽気です。桜の季節は薄桜鬼のキャラクターがそれぞれ思い浮かびます。桜の木の下で佇む姿。

温かくなると外に散歩に出たくなります。家の中に居ても仕方がない。外の風に吹かれていると、ふと小説のアイデアが浮かんだり、キャラが動いている様子が見えたり。まさに、「映画の中には、何もないのだ。さあ、外の空気を吸いに出てゆきたまえ」と故寺山修司に背中を押されているような心持ちに。

ここ数年、コロナもあって外で作業をすることがなかったのですが、散歩の途中で好きなお店に立ち寄って本を読んで小説を書くことが気持ちの中でしやすくなりました。ですが、私のノートパソコンは画面が大きく金カム壁紙であることから人前で開くのを憚られ、落ち着いて打ち込みをしたいなあと思い立ち、今朝引き出しにしまい込んでいたポメラを出しました。(トップの写真がキングジムのデジタルメモ「ポメラ」)

かれこれ5年前でしょうか。最後にポメラを使ったのは。確か充電ユニットが故障して修理に出している間にノートPCを使うようになり、それきりしまい込んでいました。

二次創作を始めた頃は自宅でiPadとスマホのメモ機能を使って小説を書いていました。会社のキーボードとは違い圧倒的に文字を打つペースが遅かったです。当時は薄桜鬼ワンライ企画にも熱心に参加していて、1時間で短編を書くのに2000文字がやっと。お話にならない。打開策としてノートPCを創作用に買おうか迷い、結局持ち運びが便利で文字打ちに特化されたポメラを入手しました。飛躍的に書くペースが速くなりました。ワンライで一番書けた作品で約4000字。物語のオチを描写出来るようになりました。

テキスト作成ツールとして、ポメラDM200は当時画期的でした。Gmailアカウントにテキスト同期可能で、出先作業後ポメラでネット接続してSyncすると、Gメールにテキストがアップロードされる仕組みでした。PCやスマホでGmailを開けば、テキストを読む事ができコピペしてサイトにアップすることができる。PCの下書き原稿(ワードで書いたもの)はGmailにコピペして自分のアドレス宛に送信しSyncファイルに保存しておけば、外出先でもポメラで同期して続きを書く事ができました。

今思うと、こんな面倒臭い作業を当時は喜んでやっていたのです。笑ってしまうーーー。

今日、春の陽気にノートを持ち運ぶ代わりにポメラを持って出かけようと思い立ち、久しぶりにPCからテキストを同期してアップできるかやってみましたが、出来なくなっていました。調べたらGoogleアカウントのセキュリティ強化でアプリパスワードを入れても同期ができないようになったらしく。困った困ったこまどり姉妹。ソフトウェアのバージョンアップも必要で、結局出かけるのは無理な時間に。しまったしまった島倉千代子。

なんだかんだ、調べ倒してDM200の一押しであったSync機能が使えない。結局ネット接続ができてもアカウント同期ができないことが判りました。全く意味なーーーい。

あまりに悔しいので、「鬼火 弐」の原稿をテキストファイルに変換し、USBケーブルでポメラとPCを繋いで「PCリンク」させてポメラにテキストをコピペしてポメラで続きが書けるようにしました。

こんな面倒臭い作業を今日は必死でやっていたのです。笑かす――――。

ポメラDM200はフル充電に5時間かかり、テキスト打ちに連続18時間は使えるようになります。最近のスマホの高速充電に比べるとやはり一昔前の機器だなあと感じます。

軽量小型、鞄にいれて持ち運びやすい。
画面が小さくて周りから書いている内容を読まれにくい。
辞書登録機能がある。

これぐらいかなあ。新機種のDM250はiPhoneと同期ができるらしいけど、ポメラにお金をかけるぐらいなら数万円上乗せして小さなノートパソコンを買ったほうが圧倒的に小説を書く効率は上がります。

今も傍のライティングビューローの上に鎮座しているポメラ。そろそろフル充電完了です。ポメラを触ると小説を書き始めた頃の熱い想いが蘇ります。会社の昼休みに同僚の眼を逃れてフリースペースで膝の上にポメラをのせて小説を書いていました。会津旅行に行った時も、ずっと斎千妄想をポメラで書き続けていました。そこにはポメラがいつも居ました。

使い勝手は悪いけれど、ポメラを持って出かけて鬼火の続きを書こう。

ということで近々、「鬼火 弐」をアップできるかと思います。

ここまで読んで下さってありがとうございます。




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