ブログ【二次小説更新】光明と韜晦

ブログ【二次小説更新】光明と韜晦

皆さん、こんばんは。

大股開きシリーズ その8「光明と韜晦」をアップしました。

水泡に帰す」の続きです。

文久三年一月。幕府が将軍護衛の為の「浪士募集」を決定します(小説は史実より一か月ぐらい早い展開で捏造しています)。

講武所指南役の道を断たれていた近藤さんにとっては朗報。門人を引き連れて志願します。実際に記録に残っている「御集書上」には、薄桜鬼で取り扱われている幹部メンバー、そのほかにゲームには出て来ない日野の道場の門人が名を列ねます。この名簿に斎藤さんの名前はありません。この事から、斎藤さんが上洛時は浪士組には入ってなかったと言われています。

ずっと上洛前の斎藤さんを描いていますが、斎藤さんが試衛館とどれぐらい関わっていたのか不明です。当時の出稽古の記録も書簡の中にも特に山口一に言及された様子は皆無。総司くんの出稽古の記録をもとに、斎藤さんの江戸での動向は私の想像で書いています。

ゲームでも上洛は別行動だった様子、黎明録では斎藤さん登場のタイミングは遅めで、主人公井吹龍之介が下男のような役割をこなすようになり始めてから、壬生の屯所の玄関にふらりと土方さんを訪ねてきます。

ゲーム薄桜鬼黎明録はルートによって違いますが、全体の物語として、文久三年二月から十月ぐらいまでを描いていると推測されます。斎藤さんルートに関しては、三月終わり頃か四月初旬に壬生の屯所の玄関に斎藤さんが現れて、初めて井吹龍之介と出会います。黎明録も主軸の話となると、前後が結構入り組んでいるので、「大股開き」は斎藤さんルートに絞って繋がるように書いています。斎藤さんの江戸での諸事情については、ゲーム挿入シナリオ「十六夜話」で、土方さんが「(試衛場に現れなくなったのは)なにか事情があるんだろうが、俺は(敢えて)訊かねえ」と発言するだけ。訳あり風味が強い。あとは、総司君との久しぶりの手合わせスチルの後の総司君が何かを察した様子とかで。あの辺りは、とても薄桜鬼っぽさが満載で、想像が膨らみます。

この土方さんが尋ねなかった部分を、幻想して綴っているのが本シリーズです。補完捏造エピソードを思い切り詰め込んでいます。

さて、浪士募集で一条の光が射した試衛館の面々ですが、間が悪く、斎藤さんは昔かった恨みを受けて、決闘をすることに。

次回は大股開きの最終話になります。近々アップする予定です。

最終回後は、シリーズ番外編で黎明録の壬生に現れる斎藤さんに繋がるエピソードを書く予定。これも暗い話ですが、私の中の絶対的補完物語で長年温めているお話です。今から書くのがとっても楽しみ。 またお付き合いいただければ幸甚です。

寒さもひとしおですね。どうか皆さん、くれぐれもおいといください。

 

ちよろず

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