ブログ【小説更新情報】緑の森の中で

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皆さん、こんにちは。

FRAGMENTSシリーズの最新話11「緑の森の中で」をアップしました。

斎千の元旦デートの二日後、千鶴ちゃんは父親と風間さんの自宅で開かれた初釜に出掛けます。

私は今まで正式に茶道を習ったことはなく、せいぜいお盆点が出来るぐらい。茶道は奥が深くて、一度宗家の初釜に行かせて貰ったことがありますが、作法を覚えるのに必死であたふたとしながら終わった記憶があります。もう怖い事だらけで大変でした。でもいい経験。私は一期一会という言葉が好きで、茶道をたしなむ人は、どんな時でも心をこめて物事にあたる心意気を感じます。素敵ですね。

初釜は、晴れ着姿の女性が沢山溢れかえっていた晴れやかな場(表では)でした、ですが、一旦茶室に入ると、薄暗くて(表からの)柔らかい光の中、静かに軸や飾り、茶器を鑑賞する作法は、小さな日本人の豊かなひと時のような気がしました。ほんとに小さな世界で、自然を楽しむ。部屋の中の陰影まで美しいものととらえる感覚はいろいろな深い意味合いを理解していなくても、不思議と落ち着きました。

少し原作のネタバレをします。(知りたくない方はご注意ください)

SSLをプレイされて、鬼要素が無くなっている点を残念に思われた方も多いかと思います。ちー様が茶道の宗家の嫡男という設定は、納得がいくような、行かないような。SSL独特の設定で面白いとおもいました。現パロっぽい、韓流ドラマのようなSSLちー様ルートは個人的にとても大好きです。

千鶴ちゃんと斎藤さんは、綱道さんが戻るまでの期間、比較的自由にデートを重ねて来ましたが、門限が決められ外泊も難しい状態に、斎藤さんが剣術稽古に忙しくてなかなか物理的に逢う事ができない。こういった若い時期のもどかしさは、親と同居していれば誰でも経験はあるのではないかなと思います。二十歳の斎藤さんは出来る限り等身大で描こうと思っていますが、二十歳の男子の様子は見聞きするところから最大限に想像を膨らませています。

それにしても、親が決めた許嫁なんて、今の時代あるのかしら。今回の話は、ちー様が暴走していくことになりそうな。平成、令和の世に繰り広げられる人情話のようになればなあと思っています。

今回の春先までのエピソードは、登場人物を出来る限り少なくしようと思いつつ、頭の中にはどんどんと、薄桜学園の面子が現れてしまっています。いきあたりばったりで書いていますが、ちゃんとエピソードの結末はあります。暫くお付き合い頂ければ嬉しいです。

ちよろず

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