ブログ【菜の花忌シンポジウム】
皆さん、こんにちは。
先日、「会津ファンクラブ」から今年の会員特典一覧と鶴ヶ城の招待券が送られてきました。
嬉しい。新しい街歩きマップや会津食の陣のパンフレット、今年のイベント予定表も入っていました。また夏に福島県立博物館で「刀」展が開かれますね。九月に「斎藤一と会津」のポイント展示の期間もあります。斎藤さん所有の根付が初公開されます。婦人の藤田時尾のお写真も公開されます。
COVID-19パンデミック対策の外出自粛要請で、会津に行くことは暫くおあずけになりました。会津も含め、世界中を自由に安全に行き来できる日まで、行きたい場所でどう過ごそうか綿密に計画を立てて楽しんでいます。
会津若松は新選組ゆかりの場所が点在していて、巡る場所がいっぱいです。私は、七日町の旅籠にいつも滞在しますが、宿の女将さんに毎回只見方面に行くことを勧められます。只見町へ行くには電車では「只見線」を利用。只見は「あかべこ」発祥の焼津(やのいづ)のさらに奥です。自然が美しく、見て廻る場所が離れているので移動も含めて2、3日は時間をたっぷりとる必要があります。
いつか、只見にある「河合継之助記念館」に行ってみたいと思っています。河合継之助は幕末の越後長岡藩士。戊辰戦争の北越戦線を懸命に闘い、薩長軍に恐れられた知略に富んだ武士です。彼は最後まで長岡と会津の国境で闘い、慶応四年五月に落ち延びて会津藩領に入りました。重症を負ったまま担架に乗せられて八十里を運ばれ、只見で会津人の手当てを受けました。瀕死のまま、頭の中では様々な策略をねりながら息絶えました。その壮絶な最期を思うと、もし生きて会津藩に合流していれば、その後の会津戦争の戦況も変わっていたのではと思います。
戊辰一八六八「半夏生」の中で、風間ちー様が天霧を連れて長岡城下に出向いた時、薩摩藩の黒田清隆を登場させましたが、彼が話している長岡藩との折衝(小千谷談判、河合継之助も列席)は決裂し、薩長軍は長岡を攻めます。ちー様が黒田との面会に向かった道程は、会津若松城下から只見を通って長岡入りしたルートを想定しています。険しい山々の上を風に乗って飛びながら、まだ戦で荒らされていない美しい風景を風間は上空から確かめるように眺めていたと思います。
今週土曜日にNHKのEテレで「菜の花忌シンポジウム」が放映されます。今年は土方歳三と河合継之助がテーマで、「燃えよ剣」「峠」が主に話の中心になりそうですね。
2年前もお新選組がテーマの「燃えよ剣」「血風録」のシンポジウムでした。木内昇さんが、土方歳三愛を熱く語り、沖田総司のことを更にヒートアップして語っていたのが印象的でした。彼女は、史実の新選組に恋している乙女のような。暴走気味な部分に、若干周りのパネリストも司会者も引いている様子が微笑ましかったです。浅田次郎は、結構ぶっきらぼうな様子で自分の知り合いのように新選組幹部について語るのが面白かったです。原田正人監督も、そんな感じでした。新選組の在り方、期し方に現代の日本社会での生き方、働き方の参考に出来る部分もあるのではという纏めでした。もう記憶が薄れているのですが、司馬遼太郎が描いた新選組には、綿密な調査に基づいた部分と脚色されたロマンティシズムがあって。キャラクターがここまで魅力的なのは、やはり司馬さんの大きな功績でしょう。
今年は久しぶりに幕末。それも戊辰戦争を戦った土方歳三と河合継之助についてのシンポジウム。不屈の精神で闘った誠の武士二人。とても楽しみです。パネリストも大好きな小泉監督です。
映画の「峠」は9月末に上映が予定されています。こちらも今から楽しみで仕方がないです。たとえ延期になっても、何年でも待ちたいものです。
新しい日常で何をするのか、何をしたいのか、今から思い描いてみっちり計画を立てています(・∀・) 旅行、観劇、町歩き、お買い物、友人と大勢で会っての楽しい会食、スパ巡り、ジムでの運動、美術館、博物館巡り、講演会の聴講、コンサートやライブ、やりたい事は本当にキリがないです。そして、それを楽しみに、今この瞬間出来る楽しみを楽しんでいたいです。
小説を書く楽しみは、仕事で忙しい時間以外は削られることもなく続けられています。とても有難い。電気も水道、ガスなど生活ラインが止まることがない生活は、「見えないウィルス」と闘うストレスから私自身を開放してくれています。こうしてPCを自宅で開いて、文章を書いて居られる事が有難い。この状況に感謝しています。
そして、ここに読みに来てくださる方、皆様。本当に有難うございます。
BIBLIOTECAはのんびりできる設えで24時間開放中です。
また気が向いたら遊びにきてください。
連載の続きは、まとまりのいい所で整えてアップしていきます。
それではまた✋
ちよろず