ブログ 掌編集を更新しました。
こんばんは。八月も終わりを迎えるのになかなか涼しくならないですね。皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
ずっとサイトや本づくりが滞ってしまい、すみません。少しずつ小説を書き進めています。なかなか切りのよい纏まりまでたどり着けず、あれもこれもと詰め込んでいます。今書いている西国の頭領が小石川に現れたエピソードは、以前途中まで書いた風千の新婚の頃の物語と構想で重なる部分があり、今回掌編集に加えることにしました。風千小説の書き出し部分です。
年間を通して温暖な西国の新しき鬼の郷。風千の暮らす館は寝殿造りで壁や障子、襖のような間仕切りはなく、丸柱と木床に置き畳といった広々とした空間です。蔀戸や御簾で二人の居室は外からは遮断されていて、別の棟に従僕や天霧は待機しています。渡廊にでると、用向きを聞きにくるといった具合。タイトルの「待宵草」は西国の鬼の郷のはずれに咲く黄色い花。千鶴が気に入り、風間は千鶴の「おしるし」と決めて大切にします。
風千を書いていると、古めかしい情景が思い浮かぶことが多くて、イメージでは古代中国の皇帝が妃を愛でているような。風間さんが万葉の歌や長恨歌を口ずさんでも全く違和感がない。前回あげた如来寺の場面でも、萬壽和尚が教えたであろう万葉集の歌への返歌を千鶴に聞かせることで風間自身の世界に千鶴を連れていく。優しい想いと千鶴を迎えた喜びに満ちている頭領の姿。二人の新婚生活は甘くていいです。とっても。
なかなか、アップできずにいる明治期の斎千の物語の続きですが、ようやく私の身辺も落ち着いてきたので、時間をとって書き進めていきたいです。
この前発刊された伊東成郎先生による「土方歳三、その実像」、どうしても我慢できずに「歳三と斎藤一」の章を先に読んでしまいました。新しく認識した事柄もあり、わたしの誤認していた部分もあるのか齟齬が生じている部分をこれから読み解いていきたいなと思っています。久し振りに新選組のことをもっと知りたいと思うようになりました。
そんなタイミングで、娘が買ってきてくれたPUIPUIモルカーのモル組パーティーのグッズたち。モルカーたちが新選組隊士となって屯所で訓練を行っているという。意味不明なのが善き哉。可愛すぎてたまらない。
大型台風が列島を覆い、これから暴風雨になりそうですね。皆さん、どうかご息災にお過ごしください。