ブログ【小説更新情報】半夏生

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皆さん、こんばんは。

師走に入って、あっという間に2週目です。

戊辰シリーズのその14「半夏生」をアップしました。

白河は烏柄杓が辺りに生い茂る梅雨時。連日の雨の中、再び新政府軍が攻めて来ます。

烏柄杓はカラーに似た里芋科の草で、「半夏」という漢方薬の原料です。ちょうど夏至の頃に生い茂る草で、七十二候「半夏生」とされています。

白河に新政府軍が攻めて来る第二戦は、白河戦線最大の激戦と言われています。百日に渡る戦で、二千名以上の兵士が命を落とします。その内の三百名が会津兵。五月一日の白河口の戦いで亡くなりました。新政府軍は三十人ぐらいの戦死者なので、会津藩兵の戦死者数は圧倒的に多いです。

五月一日は陽暦の6月20日夏至で日照時間が長い、会津藩にとって最も長い一日でした。

最前線で闘った新選組は、伍長で指図役の伊藤鉄五郎さんを失います。そのほかに、蟻通勘吾さん(この人は、三番組先鋭部隊として別シリーズ小説に登場させています)も重傷を負います。

以下は、小説での独自ねつ造設定。

ちー様は、北越戦線の功労者である黒田清隆(薩摩藩士)とは同年代。江戸での遊学時代に知り合い、一種幼馴染のような存在です。黒田さんは風間が鬼の一族であることを知っている、薩摩藩士の一人。互いを尊敬しあっていて。珍しく、風間が信を置く人間です。

風間は征討軍の近くに身を置いていますが、基本的に戊辰戦争は「人間同士の戦」だという認識です。鳥羽伏見の戦以降、極力「人のいざこざ」に干渉しないというスタンスを貫いています。

読んで下さってありがとうございます。

年末に向けて、何かと忙しない時期です。くれぐれも体調にお気をつけて。

ちよろず

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