ブログ【小説更新情報】五月闇

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皆さん、こんにちは。

見事な五月晴れで暑いぐらいの陽気ですね。

ずっと放置していた戊辰一八六八のその15「五月闇」をアップしました。

物語の時系列では、「白河城占拠」の夜の直後のエピソードになります。今回は左之助さんの動向が中心です。

もともと、本編の補完資料として設定していたエピソードで、左之助さんルートとも史実の原田左之助さんのお話とも異なる、ちよろず独自ルートのお話です。捏造ストーリーなのでご了承ください。少し、劇場版アニメの不知火さんと左之助さん要素が入っています。

以下小説のネタバレになります。

史実では左之助さんが上野戦争で彰義隊として戦い亡くなったと伝わっています。左之助さんは、新選組から脱退して靖兵隊に所属し、新八さんと宇都宮を目指しました。ですが、その手前の「関宿藩(千葉県野田市)」で江戸に引き返しています。この時に新八さんと生き別れて、そのまま二人は再び会う事は叶わないままになりました。

左之助さんがどうして江戸に戻ったのか。その動機は解りませんが、江戸に心残りがあったのでしょう。もともと靖兵隊の人脈は元松前藩で上士身分の永倉新八さんが中心になっていて、袂を分かった土方さんが居る会津に行くことも、原田さんの心中では気が進まない状態だったのでは、と研究者が推測しています。実際はどうだったのでしょうね。

薄桜鬼の左之助さんや新八さんの様子を見ていると、強い信念のもと戊辰の戦を戦っているようです。特に斎藤さんルートでは、新八さん、原田さん、平助くんが加勢して白河城占拠に繋がる闘い、雪村鋼道との落とし前を一緒につけることが出来たのは胸が熱くなるポイントで、私が斎藤さんルートで大好きな部分。白河戦線に実際は原田さんも永倉さんも参加していませんが、二人が助っ人のように現れるのは本当に心強くて。誠の精神は変わらず皆の中にあることを確信できるいい場面です。設定無理矢理ですけどね。

小説の中の「不知火さん」はかなり「ええもん」扱いです。幕末本編シリーズ(濁りなき心に)を書いていた時、不知火さんは一種権力や圧力に反発して、鬼世界でも身分の違いを超えて歯に衣を着せぬ物言いを風間に対してする。それでいて律儀で新しい物好きなのに、旧い伝統や因習をしっかり守ろうとする。ある意味バランスのとれた人物像として描いています。

原田さんの男気に惚れこむ不知火の構図でしょうか。

私は原田さんのキャラクターはどのルートでも大好きです。斎千との関係性も、千鶴ちゃんを大切に守っているところも。

必殺「生きているネタ」の原田さんの補完エピソードを楽しんで貰えれば幸いです。

上野戦争の頃、斎藤さんは三代宿で白河城奪還作戦をねりながら、十六ささげ隊や鴉組と一緒に調練中です。のちのゲリラ活動を繰り広げる下地が出来た貴重な時間。斎藤さんが身に付けた戦術感覚は、ずっと後の西南戦争でも活かされていきます。

斎藤さん、恰好良すぎるーーー!!

また白河戦線の斎千の続きを書きますね。

それでは皆さん、よいGWを✋

ちよろず

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