ブログ【二次小説 進捗状況】ゐざり
奇譚拾遺集 第十部「ゐざり」を書き進めています。
今回は怪談話。連日暑いので血の気も凍る怖い話をと思っています。
奇譚拾遺集は、九つの話でまとめようと思っていたのですが、まだまだ話が尽きないので、このまま拾い集めるように編み進める予定です。シリーズ名通り、奇妙な話ばかりになりますが、主題は同じ「斎藤さんが千鶴ちゃんを想っている」を貫いてます。ゲーム本編設定や、ともすると、斎藤さんのキャラクターも突飛でかけ離れたものになる事も有るかもしれませんが、お付き合い頂けると嬉しいです。
一話完結型をとっているので、どこから読んで頂いても。全ての話が主題で輪になるように書いているので、各話がどこか繋がるスタイルにしてあります。
今回の怪談話は、私が小さい時にお友達のお姉さん(一廻り近い年上の大人)から聞いた話を元に書いています。
実際に起きた話らしいのですが、聞いた当時あまりに怖くて暫く夜にお手洗いに独りで行けなくなりました。
去年のハロウィーンの頃にアップしようと書き進めていたのですが、物語の主要な固有名詞が差別用語指定されていることが判って、途中でお蔵入りにしました。固有名詞を変えて発表とも考えましたが、変更をすると私が小さいときに聞いたままの恐ろしさが伝わらないと思ったので。
自主規制で控えていましたが、書き終わったらアップしたいと思っています。昔の風俗や習わしなど、まだ表現の規制が現代のようになかった頃の言葉や表現をしています。
怪談話は、昔から大好きです。
今回のお話も江戸近世に編まれた「宿直草(とのいぐさ)」や「奇異雑談集」を意識して書きました。江戸時代は怪談話が大流行で、人々は夜伽として奇妙で不思議な話を楽しんでいました。先に書いた宿直草も、各地で伝わる不思議な話を話者が集めて書き留めたもので、現代でいう「都市伝説」集のようなものです。噺本などと一緒に、御伽草子として巷にも黄表紙(絵入り読本)になって出回っていたようです。今の漫画のように広く人々が楽しみました。
幕末の京都でも、暑くて寝苦しい夜に隊士達が集まって、お酒や麦湯を飲みながら怖い噺を聞かせあったりしたのでは。そんな風に屯所の夏の夜が思い浮かびました。
今のところ、平助君、斎藤さん、千鶴ちゃんがお話を披露。
聴衆は、左之助さんと総司君。そして読者。
これも変わってくるかもしれません。一気に書き上げるつもりでいます。
連日暑い日が続いています。皆さん、どうぞご自愛ください。