ブログ【小説更新情報】いろはにほへと

ブログ【小説更新情報】いろはにほへと

銀星の抄カウントダウン第四弾「いろはにほへと」をアップしました。

相馬くんと野村君が新選組に入隊して、半年が過ぎた頃。初めての屯所での春、屯所の廊下でお団子を食べる千鶴の横顔を見た相馬君の反応。

この出来事の暫く後に、小姓二人組は千鶴が男装をしている女の子だと知ります。

相馬主計ルートでは、相馬君は女性経験は皆無のまま蝦夷まで行っているようです。でも今回のエピソードでは、登楼経験はあるとしています。軽鴨二人の事は、そういった男の生理的な部分で、左之助さんと永倉さんがいろいろと面倒を見ている。そんな日常が思い浮かびます。

平助くんと千鶴ちゃんの関係性の中で【遊び】の要素は大きいです。「人まねごっこ遊び」「黄表紙の借り合い」「花札遊び」「ちんちろりん」「変顔あそび」という風に、二人きりで遊ぶ戯れ事が基本。年も近く、二人は対等の関係です。どこか男の子女の子という性別も関係なく、気が合っている様子。千鶴ちゃんが平助君と笑い楽しむ様子を見て、斎藤さんは内心平助くんのことを羨ましく思っているかもしれません。

色に芽生えた相馬くん。西本願寺境内の桜は満開で、香り沸き立つ花のような千鶴の女らしさに気付きます。まさに「色は匂へど」。男だと思っている雪村千鶴に欲情するのは、相馬くんのような純真な男性だと衆道に直結していきそうですね。シチュエーション的に本当に複雑です。

野村くんが甲斐甲斐しく世話を焼く姿が微笑ましい。野村くんが居ないと、相馬君は千鶴ちゃんの事をうまくバランスが取れないだろうなと思います。

読んで下さってありがとうございます。

ちよろず

コメントは受け付けていません。
テキストのコピーはできません。