ブログ【ゲームのこと】真改黎明録
こんにちは。薄桜鬼公式から真改黎明録の移植版リリース発表がありました。
真改黎明録リリースの紹介動画を見てみました。既存スチル(ヨネさんの黎明録と真改土方さんの)の切り貼りかな(・∀・) 真改新規キャラクターの姿は出てこなかったです。でもまだ発売日の発表だけなので、これから徐々に追加情報が出て来るでしょう。楽しみですね。
黎明録のプレイ頻度は新選組奇譚に比べると少なくて、繰り返しプレイしているのは斎藤さんルートと大団円ルートです。土方さんルートは感動しながらも辛い。アニメ黎明録の前半をよく見ますが、後半はあまりみないかな。ゲームも各ルートの前半が好きですね。
文久三年、実際の壬生浪士が「新選組」という隊名を授かる前後には、様々な出来事が起きました。近藤勇達が「武装集団」として組織化されていきますが、短い期間にかなり過激に変化していきます。
薄桜鬼では雪村綱道が羅刹研究の為に変若水を持ちこみます。この部分は薄桜鬼全般の重要な要因。鬼と羅刹は最大のオリジナル設定です。通説で伝わっている事件(大和屋焼き討ち、大坂での角界との衝突、芹沢鴨他の粛清)と羅刹問題の絡み合わせで、黎明録は重く暗い浪士の闇の部分が描かれています。
キャラクターや物語の背景を味わう異色な乙女ゲーム。
ゲーム黎明録の中心キャラ「井吹龍之介」は、武士なのに武士を嫌う、行き当たりばったりの若者。黎明録は、彼の目線を通して浪士から「新選組」へと変化していく集団をプレイしながら見て行くことになります。物語の心象風景の中心は土方歳三、沖田総司。芹沢鴨も土方歳三との関係性だけで描かれていて、浪士の存在意義みたいな部分が実は描写が薄い。羅刹や変若水のインパクトで後半が押される部分があって、そこが薄桜鬼世界を構築していっています。
いつかブログで書こうと思っている、新選組のゆかりの地を巡ることで楽しめる部分。結構黎明録で描かれた時期に関係するものが多いです。特に日野周辺。「新選組のふるさと」として、土方歳三、井上源三郎にゆかりのある史跡が多い土地で、薄桜鬼に登場するキャラクターの残した書簡や遺品、書などが各資料館や高幡不動尊の宝物館で閲覧できます。
実際の新選組と創作である「薄桜鬼」で描かれる新選組は別物です。
でも、(ゲームやアニメの中の)どの時期に送られた書簡(もの)なのだろう。
そんな風に資料や史料を眺める楽しさは否めません。目の前に見る手跡や遺品を実在した人物が書き使用していたという感動と、自分の大好きなキャラクターが実在していたと感激する楽しさは、歴史人物を扱ったゲーム、アニメやドラマが好きなら誰でも感じる事だと思います。
黎明録で描かれた時期と上に書きましたが、土方さんや近藤さんが多摩の支援者や身内(佐藤彦五郎、小島鹿之助、井上松五郎など)に送った書簡に関しては、薄桜鬼のゲームではあまり取り上げられておらず、一級の史料にもかかわらず、見てもピンとこないものが多いです。
浪士が江戸を出て着京してから数か月の間、黎明録では芹沢鴨一派と試衛館メンバーとの軋轢が描かれるのが中心です。壮絶でドラマチックな展開。実際はその間に、浪士が京に滞留する問題が常に付きまとい、近藤勇は大層苦労しています。浪士の存在意義みたいな根幹的な問題で、薄桜鬼のような「本物の武士になるために頑張る」という願望だけで動いていません。
私は「斎藤一」を中心に描く事が多いので、「武士」として生きる斎藤さんを追い求めてしまいます。でも「新選組」という組織や集団で見ると、やはり創始の頃の「思想」や「目的」を追う事になります。そこは、薄桜鬼では完全な創作部分となっていて、実際の「新選組」とは違っています。日野周辺で見られる資料については、実際の「新選組」のものが中心なので、薄桜鬼世界を味わうのは難しいのが現実。
しかし、浪士に加わる前の試衛館メンバーの生活の様子は、各資料館で味わえるので日野周辺はそれだけでも行く価値が十分にあります。とにかく、土方歳三、井上源三郎、沖田総司、山南敬助が佐藤道場周辺を当時歩いていたと思うだけで楽しい。
ごめんなさい。真改黎明録リリースの事から、日野の史跡巡りに話が脱線してしまいました。早くコロナが終息して、全国の史跡巡りも楽しめるようになるといいですね。
ここまで読んで下さって有難うございます。
八月の真改黎明録リリースまでに、「庇の影」は完結させたいと思っています。
ちよろず
追伸、4月1日のエイプリルフールに公開された公式動画ではSSL設定で薄桜学園の制服を着た相馬主計が登場していました。真改版SSLも移植版リリースあるあると盛り上がっています。
薄桜鬼実写ドラマもWOWWOWで放送されますね。まだまだ続く薄桜鬼劇場。これからは有料で見るコンテンツになっていくのかもしれないですね。
(ギャラリー:薄桜鬼遊戯録壁紙 ©2016 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY)