ブログ【小説更新】決闘
こんばんは。明暁に向かいてシリーズ41「決闘」をアップしました。
津軽屋敷での果し合い。炎天下の真昼の決闘です。本文の話になるので記事を畳みます。
今回津軽伝の小野派一刀流がどんなものか、よくわからずに書いています。昔から史実やフィクションの剣聖や剣豪の話が好きです。時代劇でも仇討ちや果し合いの場面は心躍ります。薄桜鬼が大好きなのも、あまたの剣豪がひしめく新選組という設定。幹部全員が強い。中でもひたすら剣術と刀に向き合う斎藤さんに痺れます。
今回は決闘場面をしっかり書こうと決めたまま、全く筆が進まなくて、前回より間が開いてしまいました。ロマンチックな津島くんの話が中心だった前回とは違い、斎藤さんがメインのエピソードです。総司くんの助太刀場面。もっと膨らませたかったのに力及ばずです。
決闘で津島君騒動の決着を向かえます。警察官の斎藤さんが決闘することは実際はあり得ません。法を犯す行為で見つかると即お縄、警視官もクビになるでしょう。小説の設定が無理無理な点、ご容赦ください。
明治六年に決闘禁止の法令が発布されているので、これが正当な仇討ちであってもアウトです。斎藤さんは新選組に入隊する前、果し合いの末旗本の嫡男(一説では次男)を殺めてしまったと伝えられています。斎藤さんが「山口」姓から「斎藤一」と名乗った理由に、仇持ちで江戸を追われたからという話もあります。
いつか斎藤さんの名前の遍歴をまとめたいと思っているのですが、藤田五郎さんのご子孫の方が、「五郎は自分の意思で名前を変えたのは、【藤田五郎】を名乗った時だけだと、研究者の方に教えてもらった」と仰っていました。斎藤一という名前も、誰かからつけられたのか、そう名乗るように言われたのか、手続き時にそう書かれてしまったのか、真相はわかりません。でも、名前は不思議なもので、使われている漢字や響き、意味合いなど、イメージを掻き立てられます。私は斎藤一という名前が大好きです。
薄桜鬼で、土方さんや左之助さんから「斎藤」、総司君や平助くんから「はじめくん」と仲間から呼ばれる設定も好きです。斎藤さんの名前が仇持ちの過去から来ているのも私の中では小説を書く大きなテーマです。これから発表しようと思っている斎藤さんの若い時代の小説(18、19才頃の青春ストーリー)で描いています。今回の決闘とそれに対する覚悟、総司くんの助太刀は、その小説の伏線を踏まえた話でやっと書くところまで辿りつけて、今回は書いていて個人的にとても嬉しかったのです。
まだまだ書きたい話がいっぱいで、小説の事を考えるのが毎日楽しいです。
お付き合いくださってありがとうございます。
年度始めの忙しい時期、皆さま体調など崩されませんように。
ちよろず