ブログ【小説更新】シンクロニシティII
【二次小説 更新情報】
こんにちは。お盆休みですね。
ずっと晴天と猛暑が続いていましたが、今朝は久しぶりに雨が降りました。
打ち水のような雨で、少し涼しく感じています。
シンクロニシティIIをアップしました。こちらで完結です。
以下あとがきも兼ねて本編ネタバレになるので記事を畳みます。あとがき苦手な方はお控えください。
「シンクロニシティ」は大きな意識の繋がり(千鶴ちゃんの拡張意識)をイメージしています。スピ系っぽいですね。
斎千カップルの物語ですが、別世界の総司君と千鶴ちゃん夫婦の物語が大きな要素となっています。総司君と千鶴ちゃんのカップリングの物語。ここに読みに来られる方にとって、もしかしたら、あまり興味のない二人かもしれない。CPに抵抗があったら申し訳ありません。
今回初めて、総司君と千鶴ちゃんが恋愛(夫婦)関係にある状態の物語を書きました。舞台は平行世界。千鶴ちゃんは王族で総司くんは、その家来のような身分。騎士団のナイトです。
ペンタリアは接頭数字で5000を表しています。
トリ(tri)は3、テトラ(tetra)は4です。
これは、最初の構想で3次元と4次元と5次元のキャラクターが同時に現れたら、と考えたのがきっかけです。でも異次元の存在を扱うのに物理的根拠が立証できず、すぐにプロットを諦めました。最初に異世界の沖千夫婦の物語が思い浮かんで、その部分だけを先にプロットをたてて、それから一年近くじっくり構想しました。異次元ではなく、マルチバース(多元宇宙論)の設定にしたのは、本当に苦しんだ末のことで、こっちのほうが、テトラの総司君の少し邪悪でエゴイスティックな平行世界が描きやすくて、そこからは物語が広がって行くのに任せました。ですが、もう少しテトラ世界を電脳チックに詳しく描きたかったです。
また話が総司君と千鶴ちゃんに戻りますが、ゲームの沖田さんルートの総司くんと千鶴ちゃんの関係は、その儚さからでしょうか。別次元で永遠に続くような深い物語性を感じます。総司くんが史実でも短命であったことで、繰り返し生き返る。転生、何度も千鶴ちゃんの元に戻って来るという強いイメージがあって。沖千はとてもロマンチックですね(*’ω’*)
上のような私のイメージのためか、総司くんと千鶴ちゃんCPの恋愛を描くと、壮大なものになってしまいます。以前書いた、地獄八景においても、時空を超えた愛というようなテーマが思い浮かびました。比べる必要はありませんが、斎藤さんと千鶴ちゃんは、カップルとしては、非常に地に足がついていて、記憶の断片を扱うFRAGMENTSシリーズでも、実際に手に取れるような、実感を持った感覚で物語が進んで行くような気がします。なので、斎藤さんの機微みたいなものを細かく描きたくなります。そこに私は萌えを感じているのかも。今回はそんな風に思いました。
ペンタリアの総司君と千鶴ちゃんの姿は、中世の騎士と王女のようなイメージです。鎧姿の総司君が十字剣を持って立つ姿は、全く違和感なく想像出来てしまいました。斎藤さんもペンタリア世界ではオーダーのナイトです。黒馬に跨って、鷹とか肩に載せてそうです(・∀・) 今回の物語では、ペンタリアのはじめ君は敢えて登場させないようにしました。斎藤さんも総司くんと同じぐらい、必死に世界を守る為に闘っています。
シンクロニシティは所謂「異世界もの」で突飛なイメージに思われたかもしれません。原作薄桜鬼のイメージとかけ離れていて違和感を感じられたら、どうかお許しください。
テトラの総司君は、少しエゴイストっぽく描きました。彼もテトラ世界の犠牲者でもあって、暴走してしまっているけれど、実はテトラ世界で大切なもの(おそらく千鶴ちゃんや仲間)を失った経緯があります。平行世界なので、なにかしら似通った部分がキャラの中にあって不思議はありません。そう設定しました。テトラの総司君は、もうちょっとサイバーパンク小説っぽい、ざらざらした感じを出したかったのですが、力及ばずでした。
薄桜鬼の設定で、SF小説を書くのは楽しい経験でした。これをたたき台に丁寧に細かく描いて、もっとリアリティの強い長編小説にしたいです。物理に強い斎藤さん。これは今回の物語で初めて思い浮かんだ斎藤さんのイメージです。 SSLでも理系科目に強いはじめくんでした。
薄桜鬼のキャラを使って、SFを独自展開してしまった感も否めません。ですが、総司君と斎藤さんがたとえ異世界の存在同士でも意識のレベルで非常に意思疎通をしあっているところ、出逢った直後に互いに背中を預けているバディ戦闘場面は、幕末っぽくて、描いていて楽しかったです。
長々と書いてしまいました。ずっと発表したかった物語が書けて、ほっとしています。
とめどなく書いている話を読みに来て下さって、有難うございます。
また懲りずに覗きに来て下されば、嬉しいです。
ちよろず