ブログ【Chain/チェイン】観てきました。

ブログ【Chain/チェイン】観てきました。

こんばんは。お元気にお過ごしでしょうか。先日、映画「CHAINチェイン」を観てきました。とても面白かったです。いい映画でした。

油小路の変を中心に、高台寺派御陵衛士、新選組、博徒、陸援隊、夜鷹や阿片売りの群像劇。幕府瓦解寸前の「新しい世の中」を目指す草莽の士たちの熱い想いがテーマになっていました。主人公は架空の元会津藩士で小野派一刀流の手練れ。賭場の用心棒をしています。この主人公がとても良かった。賭場に借金に来た御陵衛士たちと出逢い、剣の腕を見込まれて勧誘されます。

時間や場面が現代の京都の町並みと太秦のセットと交互に映しだされる、斬りあいの場面でも普通に救急車のサイレンや雑踏の音が聞こえてきたり、幕末なのに電線やコンクリート、京都タワーが画面に入っていたり。油小路は道幅も狭く、あの狭い空間で140年前に凄惨な斬りあいがあった。映画は斬りあい後の遺体を現代の路上にそのまま再現しています。(斬新かつ、新選組町歩き好きには堪らない)

伊東甲子太郎が懐の大きな崇高な人物に描かれていて素敵でした。藤堂平助も思想に走っている部分がきらりとしていて良かったです。斎藤一は思想的な発言は一切なく、黙々と冷静に仕事をこなしています。何を考えているのか分からない風味が出ていて、私の大好きな斎藤一像でした。大石鍬次郎もあまりスポットが当たることのない隊士なので、見ていて興味深かった。裏切りもテーマの中にあって渋いです。

自主上映映画のような実験的な部分もあり、黒沢明の初期の映画のような場面もあり、映画の作りとしては盛り沢山です。最後は映画自体が問いかけてくる部分がストレートに伝わってきてとても感動しました。

テアトル系シネマでこれからも全国で順次上映が続くようですね。また観に行きたいです。

小説は、風千が途中まで書いて止まってしまって、斎千夫婦の斗南でのエピソードをぼちぼち書いていますが、これもなかなか進まず。久しぶりに大きなボツを二つ出してしまいそうです。サイトに置いてある過去作を本にする作業に没頭していて、暫くはそっちに掛かり切りになりそうです。ゲームは黎明録をじっくりみっちりプレイしているのですが、沖田総司ルートに新たな発見があって、最近はそのことばかり考えています。いずれは小説にしたいテーマに直結しているので、構想練って行きたいです。

師走に入って、何かと気ぜわしくなってきました。

皆さん、どうかお身体に気をつけて。

ちよろず

追伸、高岡蒼甫の伊東甲子太郎は一見の価値ありです。役者をやめてしまったのが本当に残念。「十三人の刺客」の時も良かった。芸能界とは離れていても、今回の映画のような作品にずっと出演して行って欲しい。

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