ブログ【進捗状況&お知らせ】斗南にて

ブログ【進捗状況&お知らせ】斗南にて

こんばんは、寒い日が続いています。皆さま、ご息災にお過ごしのことと存じます。
 

「斗南にて」の頒布申込受付を終了しました。お申込みいただいた皆様、どうもありがとうございました。再来月中旬に発行予定です。現在、リライト編集作業中。エピソードとエピソードの間になにか挿話できないかなと、古いファイルを開けて未発表の短編を吟味中です。
「斗南にて」は斎千が祝言をあげて夫婦となるゲームの設定を元に甘い新婚時代を描いたもので、私自身大好きなシリーズです。

中でも、わたしが生れて初めて書いた二次小説「斗南の夜」は思い出深い作品です。リライトするために読み返して思う事は、ほんとうに拙い。恥ずかしい。当時夢中になって書き上げてドキドキしながらお友達に読んでもらったことを思い出します。サイトにアップしてからも、明らかな間違いや誤字を修正しましたが、処女作記念&初心を忘れないためにそのままの形で残しています。

本にするにあたり、「斗南の夜」は全体的な物語の流れで違和感のないように編集とリライトしています。「斎藤さんと刀のはなし」も小説を書き始めた最初期の作品です。先月配本した「戊辰一八六八下巻」に収録した如来堂からの脱出劇とは異なるファンタジー異聞。当時プレイしていた別ゲーム(刀剣乱舞や大正メビウスライン)から着想を得ている部分が多くて、斎藤さんの愛刀(鬼神丸国重)を依り代としている神霊のような存在として「池田長兵衛」というキャラクターを登場させています。
当方の小説を読んでくださっている方の中に、上記ジャンル(特に大正メビウスライン)に触れられている方がいれば、あまり違和感なく読んでいただけるかな。池田長兵衛は「濁りなき心に」にもちょくちょく登場しています。

一緒に収録する「雨宿り」は分岐小説です。ページを目安に分岐させようか、中扉をいれて読みやすく分けようか(遊び紙を挟む方法は断念しました)と検討しています。編集しながら書いた当時の事を鮮明に思い出します。斎藤さんと全くタイプの違う左之助さんを対照的に描くことを目標にしていました。斎藤さんらしさ、左之助さんらしさ、斎藤さんに対する千鶴ちゃん、左之助さんに対する千鶴ちゃんを描き分けたい。薄桜鬼をプレイしていて楽しいのが、ヒロインが攻略キャラによって、様々な魅力をみせる部分です。わたしの中で、斎藤さんは斗南で夫婦になるまで雪村千鶴と情を交わすことはないので、「雨宿り」は特異な物語だなと書きながら思っていました(今もその気持ちは変わりません)原千をしっかり書いたのも、この作品だけです。斎千を書く事が圧倒的に多い中、原田左之助に想いを寄せる雪村千鶴を描くのは不慣れで非常に緊張しながら書きました。とても思い出深い作品です。「雨宿り」はこれから編集リライトに取り掛かるので、しっかり読み返して違和感のないものにしたいと思っています。

大寒波の到来に数年振りに湯たんぽを押し入れから出してきました。お布団ヌクヌク計画です。

皆さん、十分に温かくしてお過ごしください。

追伸、印刷屋さんから「大股開き・庇の影」の製本が出来上がったと連絡がありました。お申込みいただいた皆様に、来週中には発送できそうです。頒布が遅れてしまい申し訳ありません。


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