【配本延期のお知らせ】
こんばんは。サイトにお越しくださりありがとうございます。
8月末に「明暁に向かいて中巻」の発送を完了しました。お申込みいただいた皆様のもとにそろそろ届いている頃だと思います。お手にとってくださり、ありがとうございます。
10月配本を予定していた「明暁に向かいて下巻」は11月頒布に延期いたします。FRAGMENTSも順延で来年1月に伸ばします。サイトにアップしているものの再録と未完の部分を同時に書き続けながら原稿を調整しています。
FRAGMENTSは既刊のデザインとは異なる装丁で出そうと思っています。シリーズでは唯一の現代ものなので、カバーデザインも作品イメージに合ったものにしたいです。
第一回配本「奇譚拾遺集」を作った頃は印刷製本の仕上がりをみながらカバーデザインや加工を好みのものに近づけていました。私は新潮文庫や河出文庫、岩波文庫の装丁が好きです。ちよろず文庫は昭和40年から50年ころの新潮文庫の装丁を真似して作っています。
いつも印刷製本はRED TRAINさんにお願いしています。
今回出した「明暁中巻」は今までで一番分厚いもの(444ページ)
紙は薄いミスティッククリーム(32グラム)を使っています。柔らかくてめくりやすいとても手触りの良い紙です。
今回のボリュームがぎりぎりかなと思っていましたが、製本してみるとあともう少し厚くなっても重量的に大丈夫かなと思いました。(鞄の中に入れて持ち歩き可能と判断しました)
カバーデザインは右表紙にだけパターン(和紙風)を入れて見出しの文字は黒です。
ほぼ昔の新潮文庫のデザインを踏襲。
背表紙から裏カバーは白地に文字と意匠のみ。
カバーの紙はユーライトマットコート(135g)を使っています。しっかりして柔らかく扱いやすいです。PP加工を施し艶のあるものにしています。少し撥水性もあり汚れにくいのがいいです。
今まで出したものでは「奇譚拾遺集」だけ
艶消し加工をしてもらっています。あのシリーズは経年変化した古本ぽさを意識しました。
扉はもろに新潮文庫です笑笑
「千萬書房」の「千萬文庫」、2017年から小説を書き始めたので「2017」と入れています。
字体の名称を忘れてしまいましたが、好きなデザインです。
目次は毎回全て入れるか迷います。
中巻は章タイトルを全ていれたくて目次もぎっしりになりました。
奥付けも新潮文庫そのものかも笑笑
当サイトのQRコードを入れてあります。
千萬(ちよろず)の篆刻は「かまくら篆助」さんで作ってもらったもの。字体もデザインもとても気に入っています。
表紙は紀州の色上質を使っています。
色はいつも印刷屋さんにお任せしています。
カバーデザインの色に合わせて選んでくださるので、
毎回仕上がりが楽しみです。
文字は毎回、濃い藍で統一。
裏表紙は「Chiyorozu Shobo」のイニシャルC.S.のレタリング。
FRAGMENTSは表紙パターンを使わずに、シンプルなデザインにトレーシングペーパーのカバーをつける予定です。イメージしている形に出来る限り近づけたいです。
その前にしっかり物語の完結まで書き切りたい。
小説を書くペースが落ちてしまって、なかなか集中してパソコンに向かう時間がとれないですが、なんとか続きを書いていきますね。
暑さがまだ続くようなので、皆さんお身体をくれぐれもおいといください。