ブログ【小説更新情報】小姓指南

ブログ【小説更新情報】小姓指南

皆さん、こんばんは。梅雨冷えが続いていますね。お元気にお過ごしでしょうか。

軽鴨隊が成り立つ前の前章譚「小姓指南」をアップしました。短編読み切りです。

戊辰一八六八の続きを書きながら、会津戦争中の相馬主計と野村利三郎が実際はどう過ごしていたのかをつらつらと考えていて、真改の相馬ルートの事を思い出していたら、ふと入隊後まもなくの二人の様子を書きたくなりました。

真改で新しく加わったキャラクターの中で、小姓見習いの二人は入隊の時期が随分と遅くて、慶応二年九月。第二次長州征討の後に近藤勇が京に戻ったぐらいです。薄桜鬼では、それより以前に市中で幹部と相馬主計が遭遇して知り合います。ゲームの相馬主計は、外部から批判的に新選組を見ていた立場から、幹部や近藤勇を知って惚れこみ、自ら入隊して深く関わっていく。少し、千鶴ちゃんに近い目線です。新選組と近藤勇ファンのような。相馬主計ルートは近藤勇の思想や生き様が良く描かれていて、近藤さんを慕い守ろうとする沖田総司の意志を相馬くんが継いでいくような部分もあって、毎回プレイすると胸が打たれます。

雪村千鶴が小姓役指南をする設定。見習いの二人は随分長い間、千鶴ちゃんを男子だと信じて全く気付かない。ゲームでは千鶴ちゃんが完全に男だと思われていることに複雑な心境を吐露していて可笑しい場面があります。

相馬君と野村くんが千鶴ちゃんを慕い守ろうとする姿が描きたくて、つい私の想像では、無意識化で二人が千鶴ちゃんへの庇護欲を持っているという展開になってしまいます。これが相馬主計の恋心に繋がっていく。同時に雪村千鶴の指南役という立場は、ずっと千鶴ちゃんの中で続いていて、相千の関係性は姉さん女房的なところがありますね。

入隊したての二人がいきなり局長付きの小姓に抜擢されている事は、他の隊士の中にやっかみや羨望を生んだことだろうと思います。雪村千鶴の出自を陰で噂するように、相馬野村両名は衆道的な揶揄の対象になったことでしょう。「小姓指南」はそんな状況下での二人の密かな決心と覚悟の物語です。

当初は斎千ベースの話にしようと思いましたが、相馬くんたちが斎千を衆道的な目線で見ると、揉め事がさらに複雑になりそうだったので自然に回避しました。土方さんが千鶴ちゃんと二人きりの時に、優しい一面を見せているのは私の中では萌えポイントです(*’ω’*)斎千でもそういった部分を描きたい。

カップリングではありませんが、幕末屯所時代の小姓組の話をまた書いてみたいです。

話が変わりますが、「こころのふるさと会津#20」を観たら、また石田明夫先生がゲストで、会津藩の埋蔵金説を紹介していました。埋蔵場所(西会津、越後との国境)はほぼ確実に判っているそうですが、お墓や国有地らしく掘り起こす許可が下りないそうです。現在のお金で46億円から60億円の価値がある会津藩の鋳造貨幣で、戊辰戦争当時、越後から大量に武器購入をするために大量に造った貨幣だそう。徳川埋蔵金みたいですね。ロマンがあります。

今回は、会津戦争の各地での戦いを細かく地図に描いたパネルが紹介されて、会津軍は尾瀬沼(日光)に塹壕を作っていたと、その広範囲に及ぶ守備陣の配置を説明していて、とっても興味深かったです。石田先生のフィールドワークが素晴らしいです。阿弥陀寺も紹介されて、東軍戦没者墓地や藤田五郎のお墓も映っていました。

ローカル色豊かな番組は観光PRを兼ねています。なかなか今の状況だと私の物理的な会津行きは本当に何年も先になりそう。それまでは脳内旅行やネットでの会津特産物のお取り寄せ、ふるさと納税が出来るかなあ。フィールドトリップは行きたいと思った時が吉日なんですけどね。

今は、銀星の抄発売までカウントダウンしながら小説書いています。発売が待ち遠しいですね。

ちよろず

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