ブログ【更新情報】悋気の虫
こんにちは。今日も一際冷えます。大寒は水道水も凍るぐらい冷たいですが、起き抜けに飲むグラス一杯の水がとても美味しく感じて気分がしゃきっとします。
「明暁に向かいて」の番外編「悋気の虫」をアップしました。東京の雪村診療所で暮らし始めて二年目の夏頃のエピソード。
本作品は大人向けの内容の為、保護が掛かっています。パスワードをお持ちでない方はメールフォームで請求してください。
王子稲荷神社は今も大晦日に狐の行列が地域の催しものになっていて幻想的な風景。落語「王子の狐」にヒントを得て、話の中に書いた「玉子焼き」も扇屋さんが現代も営業していて名物です(上の写真は明治初期の料亭だった頃のもの、現在は玉子焼きの店舗だけです)。小説のページの絵は広重『名所江戸百景』より「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」です。榎の大木の傍で大晦日に狐が装束を整えて、稲荷神社で位を貰いに参拝し、狐火が連なるのを人々は数えたという伝承があります。(現在は榎は伐採され、装束稲荷神社が別の場所に建っています)
悋気は女性が起こすと云われがち。悋気で虫の居所が悪い斎藤さんを描いてみようと思い立って書き始めました。久しぶりに総司くんが絡む話で、斎藤さんと総司君の動きを描くのが楽しくて仕方がなかったです。
読んで頂いた方に楽しんで貰えたら幸甚です。
本づくりですが、紙の入荷待ちで印刷が少し先までかかりそうです。次の本の原稿にも取り掛かっていますので、また何か決まったらブログに書きます。
いつも読みに来て下さってありがとうございます。コメントも嬉しく読んでいます。
寒い日が続いています、皆さんどうかくれぐれもおいといください。
ちよろず