ブログ【本づくり】配本延期のお知らせ

ブログ【本づくり】配本延期のお知らせ

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10月配本予定の「濁りなき心に上巻」は11月に配本延期いたします。

下巻までの原稿を書き上げて上巻の加筆を終了しました。千鶴ちゃんが屯所で暮らすようになった文久三年末から本願寺の屯所に移って数か月がたった夏の盛りぐらいまでのエピソードを集成しました。ここ数日のうちに製本のスケジュールが確定すると思います。今のところ大幅なページ増加はなさそうなので、既刊の奇譚拾遺集とボリューム的には変わらないサイズ(背表紙幅約1センチ弱)になりそうです。

「濁りなき心に」は二次小説を書き始めてすぐにとりかった長編シリーズ。私の中で特別な作品です。新選組奇譚や随想録をプレイした後に真改の新しい展開を新鮮に感じて補完的な物語をおもいつくままに書き綴っていました。夢中になって書いていたのを思い出します。斎千の距離が近くなったり離れたり。関係性が成熟していくのをずっと見守って行くような作業。今回全体を編集しなおして、最近書いたエピソードをところどころに挿入しました。千鶴ちゃんが屯所に暮らし始めた頃の新選組の様子がより鮮明になったような気がしています。

やっと朝晩過ごしやすくなってきました。猛暑だった今年は秋の訪れがうんと先のような気がしていましたが、空に羊雲が浮かんで秋の気配を感じます。毎年九月から十月にかけて戊辰戦争時の斎藤さんの行軍スケジュールを思い浮かべることが習慣になっています。ちょうど今の季節は、白河戦線を終えて福良本陣に布陣していた頃。怪我で療養していた土方さんが復帰し、「局長代理」を務めていた斎藤さんは新たに二本松方面への進軍に備え休息していた時期。比較的平和な時期です。これからが過酷な猪苗代湖北方面への前線行軍。季節もどんどん秋から初冬に移り変わります。

今月は薄桜鬼新選組奇譚が出てから14周年ですね。十周年記念からもう4年も経つのですね。時がたつのは早い。天雲の抄がリリースされるのが楽しみです。

また製本スケジュールが確定したら、ちよろず書房サイトも更新いたします。

とりあえずお知らせまで。

ちよろず

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