ブログ【明暁に向かいて上巻】頒布申込締め切りました。

ブログ【明暁に向かいて上巻】頒布申込締め切りました。

こんにちは。あっという間に連休が終わってしまいました。皆さま、楽しい休日を過ごされましたでしょうか。

わたしは実家の引っ越し後のバタバタがまだ続いていて、なかなか落ち着いた時間がとれないままです。週末は久しぶりに自宅に戻ってPC作業に勤しめそうです。

来月配本予定の「明暁に向かいて上巻」の申し込み受付は終了しました。お申込みいただいた皆様、ありがとうございます。次の中巻の申し込みは6月に入ってから開始します。原稿を書きながら、このシリーズを書き始めたきっかけを思い出しました。一話完結で短編を並べて明治十年の西南戦役終結あたりまでの斎千夫婦の日常を描こうと思い立ち、薄桜鬼好きなお友達と久しぶりにランチをした時に話をしたら、新選組幹部全員が生存している物語が読みたいと云われました。

わたし:え、近藤さんも?
オタ友:うん、もちろんよ。総司君もね。
わたし:え、総司君も?
オタ友:そう、全員よ。みんな生きてて、元気に御一新後も生き続けるのよ。
わたし:ええ、でもどうやって。近藤さんは生き延びたの?
オタ友:だからね、流山で捉えらえて、うまく逃げるの。影武者とか使って。
わたし:影武者かあ。替え玉が連行されて打ち首になって。そんで、近藤さんはどこいくの?会津?
オタ友:そうね、落延びていく最中に崖から落ちたとかで頭うって記憶喪失になっちゃうとか。
オタ友:ずっと近藤さんは、新選組のことも自分が武士だってことも忘れてね、どこかの田舎で誰にも見つけてもらわずにいるの。
わたし:それで?
オタ友:総司君も病気で死にそうになるけど、松本良順先生が西洋の羅刹の毒消しみたいなの飲ませて元気になっちゃってね、近藤さんを探しに行って苦労するのよ。
わたし:それで?
オタ友:斎藤さんが東京に帰ってきて、総司君と近藤さんに再会するけど。二人とも記憶がないのね。ほら、韓流ドラマでもあるでしょ、記憶喪失よ。
わたし:ええっ、 総司君も覚えてないんだ。
オタ友:そう。また頭打って思い出すとかね。交通事故とかで。
わたし:もろに韓流ドラマじゃん。
オタ友:そうそう、韓流ドラマが一番盛り上がるでしょ。
わたし:でも薄桜鬼だからさ。
オタ友:全員が生きてるのがいいの。だって死んじゃったらそれっきりじゃん。薄桜鬼みんな死ぬから、あれが悲しいの。
わたし:うん。悲しいよね。
オタ友:だから、ちよろずさん書いて。みんなが生きてる話。
わたし:できるかどうかわかんないけど。とっかかりの話は書いたから、なんとか続けるよ。

昼下がりにこんな会話をしていたのを覚えています。あの頃は、自分の頭の中の斎藤さんが全く喋らなくて困るという悩みがあって、それも真剣にオタ友に相談していました。今思い出しても笑えます。その後、長編を書いている内に私の中の斎藤さんはかなり饒舌になってきました。喋るというより心中の機微を語ってくれる?!ようになり、現在の(わたしの二次創作にでてくる)斎藤さんになっています。なんかこうやって書くと不思議ですね。

こんなきっかけで、みんなが生きてる物語に方向転換していったシリーズですが、元々は「吾輩は猫である」のパロディをやろうと思っていました。主役は猫。猫からみた雪村診療所の人間模様を書きたかったのです。ですが、書いている内にあのような形になってしまったのは、良かったのか悪かったのか。物語も当初の予定よりずっと後の話に続き、まだ今も書き終えていない部分もあって、たぶん明治16,7年頃の東京や西海九国の話まで含むことになりそう。

すみません、不確定なことばかりで。

ぼちぼち書き進めますね。

ここのところ暑い日もあれば急に冷える日もあり定まらないですね。
どうか体調にはくれぐれもお気をつけください。

それではまた。

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